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【2026年夏】高圧電力の最大デマンド対策
空調ピークで基本料金を上げない方法

更新日:2026年7月19日|対象:高圧電力を使う店舗・工場・施設

2026年夏は、国による一律の節電要請は実施されません。一方で、各事業所の電気料金では、猛暑日に空調・冷凍冷蔵・動力設備が重なって最大デマンドが更新されるリスクがあります。

国全体の需給と、自社の基本料金は別の話です。安全や快適性を落とさず、30分のピークを作らない運用を先に整えます。

目次
  1. 2026年夏の電力需給
  2. 最大デマンドと基本料金
  3. ピークが出やすい時間
  4. 現場でできる7つの対策
  5. よくある質問

1. 2026年夏は節電要請なし。ただし備えは必要

経済産業省は、2026年度夏季について全エリアで安定供給に最低限必要な予備率3%を確保できる見通しから、節電要請を実施しないと公表しています。

同時に、国際情勢、異常気象、発電所の休廃止、自然災害への脆弱性などから、需給は予断を許さないともしています。施設側では「節電要請がない=料金対策が不要」ではありません。

ここが重要:節電要請は国・エリア全体の安定供給の判断です。最大デマンドは自社の設備が一定時間にどれだけ同時稼働したかで決まるため、別に管理します。

2. 最大デマンドは「一番高かった30分」

一般的な高圧契約では、30分ごとの平均使用電力のうち最も高い値が最大需要電力(最大デマンド)として扱われます。契約電力の決まり方によっては、このピークがその後の基本料金へ影響します。

同じ月間使用量でもデマンドが低い施設デマンドが高い施設
設備の動かし方起動時間を分散始業時に一斉起動
30分ピークなだらか一時的に大きい
基本料金への影響抑えやすい上がる可能性

使用量削減だけを追うと、kWhは減ってもkWのピークが残ることがあります。請求書やデマンド監視データでは、両方を分けて見ます。

3. 夏にピークが出やすい3つの場面

開店・始業前の一斉立ち上げ

空調、照明、製造設備、冷凍冷蔵、コンプレッサーを同じ30分に起動すると、短時間のピークが生まれます。

午後の外気温ピーク

建物へ熱が蓄積し、空調負荷が高い時間に厨房・製造・給湯などが重なるとデマンドが上がります。

フィルターや熱交換器の汚れ

同じ室温を保つために必要な電力が増え、猛暑日に余計なピークを作ることがあります。

4. 現場でできる7つの対策

安全優先:熱中症、食品・製品品質、顧客体験を損なう温度設定は避けてください。まず「同時起動をずらす」「清掃する」「不要設備の時間を変える」など、安全性を保てる対策を優先します。

設備運用で下げられるピークと、契約・単価の見直しで下げられる費用は別です。請求書診断では、基本料金と電力量料金のどちらに余地があるかを切り分けます。

よくある質問

節電要請がないなら電気料金は上がりませんか?

節電要請の有無だけでは決まりません。使用量、最大デマンド、燃料費・市場価格調整、契約単価で変わります。

一度だけ最大デマンドが上がっても問題ありませんか?

契約電力の決定方式によって、その後の基本料金へ影響する場合があります。契約先と請求書の「契約電力」「最大需要電力」を確認してください。

デマンド監視装置がなくても確認できますか?

まず請求書の最大需要電力を月別に並べます。より細かく原因を特定するには、電力会社のWeb明細や30分値データを確認します。

一次情報:経済産業省「2026年度夏季の電力需給対策」(2026年7月19日確認)

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※契約電力の決定方法は契約により異なります。安全・品質を優先して運用してください。