動力の電気代が高い理由
ピーク電力(最大デマンド)で基本料金が決まる仕組み
動力・高圧電力の電気代は、「1か月で何kWh使ったか」だけで決まるわけではありません。特に高圧契約では、一番電気を多く使った時間帯の電力(ピーク電力・最大デマンド)が、基本料金に大きく影響します。
パチンコホールでは、空調・遊技機・照明・看板が同時に動く時間帯があり、ここでピークが立ちやすくなります。そのため、使用量を少し減らしても基本料金が下がりにくいケースがあります。
1. 動力の電気代は「基本料金+使用量料金」の2階建て
電気代は大きく分けると、毎月固定的にかかる基本料金と、使った量に応じてかかる電力量料金で構成されます。
| 項目 | 意味 | 見直しポイント |
|---|---|---|
| 基本料金 | 契約電力・最大需要電力などをもとに決まる固定費 | ピーク電力や契約条件が適正か |
| 電力量料金 | 使用量(kWh)に単価をかけて決まる変動費 | 単価が高くないか、契約切替で下がるか |
| 燃料費調整など | 燃料価格や契約条件により変動する項目 | 実請求ベースで比較する |
「節電しているのに思ったほど安くならない」と感じる場合、基本料金側が重く効いている可能性があります。
2. ピーク電力(最大デマンド)とは
ピーク電力(最大デマンド)とは、一定時間内にどれだけ大きな電力を使ったかを示すピーク値です。ざっくり言えば、その月で一番電気を強く使った瞬間のようなものです。
正確には:請求書で見る「使用量(kWh)」は合計量です。一方、基本料金に効くのは「電力(kW)」側です。つまり、たくさん使った合計だけでなく、短時間のピークも重要になります。
3. 一度のピークが基本料金に効く理由
高圧契約では、契約上の電気容量や最大需要電力をもとに基本料金が決まるため、ピークが高い店舗ほど固定費が重くなります。月の合計使用量が同じでも、ピークがなだらかな店舗と、一気に電気を使う店舗では料金構造が変わります。
例:同じ月間使用量でも、昼過ぎに空調・遊技機・照明が重なってピークが大きく出る店舗は、基本料金が高くなりやすい見方になります。
この仕組みがあるため、動力・高圧電力では「毎日少し節電する」だけでなく、ピークがどこで出ているかを見る必要があります。
4. パチンコホールでピークが出やすい時間
ホールでは、次のような条件が重なる時間帯にピークが出やすくなります。
- 夏場・冬場の空調立ち上げ
- 開店前後に照明・空調・設備が一斉に動く時間
- 来店が多く、空調負荷が高い時間
- 外看板・駐車場照明が加わる夕方以降
ただし、営業環境を落としてピークを抑えるのは本末転倒です。無理に空調を弱めるより、まずは請求書と契約条件を見て、基本料金・単価のどちらに余地があるかを確認する方が現実的です。
5. 下げるには何を見るべきか
確認すべきなのは、次の3点です。
- 契約電力・最大需要電力がどれくらいか
- 電力量料金単価が高くないか
- 直近12ヶ月で、季節ごとのピークと請求額がどう変わっているか
エナリスの無料診断では、直近12ヶ月分の請求書をもとに、基本料金・使用量料金・燃料費調整を含めて比較します。安くならなければ切替は不要です。