【2026年】高圧電気料金の改定で何が変わった?
燃料費・市場価格調整まで解説
2026年の高圧電気料金を比較するときは、「基本料金が何円」「電力量料金が何円」だけでは足りません。燃料価格と卸電力市場の変動を反映する燃料費等調整・市場価格調整まで含めて、同じ使用量で年間総額を比べる必要があります。
1. 高圧電気料金は5項目で見る
| 項目 | 主な決まり方 | 確認ポイント |
|---|---|---|
| 基本料金 | 契約電力・最大デマンド・力率 | kW単価と契約電力 |
| 電力量料金 | 使用量(kWh)×時間帯別等の単価 | 季節・時間帯・休日の区分 |
| 燃料費等調整 | 燃料価格の変動 | 計算式、基準価格、上限 |
| 市場価格調整 | 卸電力市場価格の変動 | 対象期間と変動幅 |
| 再エネ賦課金等 | 年度ごとの全国単価など | 見積りに含むか |
東京電力エナジーパートナーの2026年度簡易試算でも、基本料金と電力量料金に加えて、燃料費調整・市場価格調整を条件に含め、再エネ賦課金などを別扱いにしています。
2. 2026年に確認したい「改定」の中身
関東エリアの高圧プランでは、2026年4月の料金見直し後の単価・算定諸元が公表されています。見るべきポイントは、単価の増減だけではありません。
- 基準燃料価格・基準市場価格がどの水準へ変わったか
- 燃料費と市場価格をどの割合で請求へ反映するか
- 市場価格高騰時に上限や緩和条件があるか
- 時間帯別の使用量により有利不利が変わるか
- 契約更新・解約金・違約条件が変わっていないか
契約先や料金メニューが違えば計算式も異なります。東電の改定内容を、そのまま他の小売電気事業者へ当てはめないようにしてください。
3. 燃料費調整と市場価格調整の違い
燃料費調整
原油・LNG・石炭などの貿易統計価格をもとに、燃料価格の変動を電気料金へ反映します。反映には数ヶ月の時間差があります。
市場価格調整
日本卸電力取引所(JEPX)などのスポット市場価格の変動を反映する仕組みです。燃料価格とは別に、需給ひっ迫や気温、発電所の停止などによる市場価格の影響を受けます。
2026年7〜9月使用分には、電気・ガス料金支援に基づく値引きが含まれる場合があります。料金改定・調整単価・公的支援を混ぜず、請求書の各項目を分けて確認します。
4. 見積書は年間総額で比較する
- 直近12ヶ月の請求書と、可能なら30分値を揃える
- 契約電力・月別使用量・時間帯別使用量を同じ条件にする
- 基本料金・電力量料金・調整項目を別々に計算する
- 再エネ賦課金、容量・託送関連費用などの扱いを確認する
- 契約期間・更新月・解約金を加え、年間総額で比較する
よくある質問
2026年の料金改定で、必ず電気代は上がりますか?
一律ではありません。契約電力、使用量、時間帯、調整単価、料金支援により影響が変わります。自社の実績値で確認します。
市場価格連動プランは避けた方がよいですか?
市場価格が低い局面では有利になる可能性がある一方、高騰時の変動リスクがあります。事業の予算許容度と上限条件を含めて判断します。
見積りに再エネ賦課金が入っていなくても比較できますか?
双方で同じ扱いなら差額比較はできますが、実際の支払総額を把握するには含有・除外を明記します。
一次情報:東京電力EP「関東エリア内の料金プランにおける2026年度電気料金シミュレーション」(2026年7月19日確認)